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★☆★労働安全衛生法特設ページ★☆★

1. はじめに

  • 1.1 特設ページの目的
  • 1.2 特設ページの全体像
  • 1.3 特設ページの使い方

2. 改正安衛法の概要

  • 2.1 改正安衛法の概要(改正のポイント)
  • 2.2 事業者の対応

3. リスクアセスメント

  • 3.1 リスクアセスメントの概要
  • 3.2 リスクアセスメント支援ツールの紹介
  • 3.3 リスクアセスメント支援ツールの説明
  • 3.4 リスクアセスメントの実践

セミナーのお知らせ

1. はじめに

1.1 特設ページの目的

化学物質による健康被害が問題となった胆管がん事案の発生や、精神障害を原因とする労災認定件数の増加など、最近の社会情勢の変化や労働災害の動向に即応し、労働者の安全と健康の確保対策を一層充実するため、「労働安全衛生法の一部を改正する法律」(平成26年法律第82号)が平成26年6月25日に公布されました。(詳細はこちら)

これにより、労働安全衛生法(安衛法)第57条の2及び同法施行令第18条の2に基づき、安全データシート(SDS)の交付義務対象である673物質を製造または取り扱う事業者は、当該化学物質による危険性及び有害性についてリスクアセスメントを実施することが義務付けられ、平成28年6月1日に施行されます。(詳細はこちら)
(※平成29年3月1日に、対象義務物質に27物質追加されました。詳細はこちら)
(※平成30年7月1日に、対象義務物質に11物質追加され、1種除かれました。詳細はこちら)

これを受けて日本化学工業協会(日化協)では、安衛法に基づくリスクアセスメントの実施に活用できる、作業者リスクアセスメント支援ツール「BIGDr.Worker」を開発し、リスクアセスメントの支援、促進を目的に特設ページを開設しました。

1.2 特設ページの全体像

本ページでは、安衛法の改正内容(概要)と事業者に求められる対応をまとめるとともに、リスクアセスメントの実施のための一連の流れを説明しています。

1.3 特設ページの使い方

本ページでは、今般の安衛法の改正の内容からリスクアセスメントの実施方法まで一連の流れを紹介しております。詳細な情報源までたどれるようになっておりますので、必要に応じご活用ください。

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2. 改正安衛法の概要

はじめに、厚生労働省から公表している資料をまずご確認ください。

2.1 改正安衛法の概要(改正のポイント)

改正安衛法には、化学物質管理のあり方の見直し(リスクアセスメントの義務付け等)の他、合計7つの改正事項が盛り込まれています。(詳細はこちら)

特設ページでは、その中から「化学物質管理のあり方の見直し(リスクアセスメントの義務付け等)」について解説します。

改正安衛法では、一定の危険有害性のある化学物質※1について、危険性と有害性両方のリスクアセスメントを実施することが義務付けられました。それに伴い、事業者は、リスクアセスメントの結果に基づき、労働安全衛生法令の措置を講じる義務※2があるほか、労働者の危険または健康障害を防止するために必要な措置を講じることが努力義務※3となっています。

さらに、業種や事業規模にかかわらず、対象となる化学物質の製造、取り扱いを行うすべての事業者がリスクアセスメントを実施することが求められています。そのため、製造業の事業者だけではなく非製造業(建設業、清掃業、卸売・小売業、飲食店、医療・福祉業など)であっても、化学物質を取り扱う事業者はリスクアセスメントを実施することが求められています。(詳細はこちら【作成中】)

リスクの程度を見積もる具体的な実施方法につきまして、指針(化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針(平成27年9月18日付け指針公示第3号))に方法が例示されていますが、どのような方法を採用するかは、事業者が自社に最も適した方法を選択して採用することになっています。

日化協では、改正安衛法に基づくリスクアセスメントの実施に活用できる、作業者リスクアセスメント支援ツール「BIGDr.Worker」を開発し、提供しています。

※1 :安全データシート(SDS)の交付が義務付けられている安衛法施行令別表第9に定められている673物質(改正安衛法施行当初は640物質)。平成30年7月1日に新たに10物質が追加されるが、非結晶シリカは平成29年8月3日に除外された。詳細はこちら。

  • 労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令(平成29年政令第218号)
    • 条文
    • 新旧対照表
  • 労働安全衛生規則の一部を改正する省令(平成29年厚生労働省令第89号)
    • 条文

※2:リスクアセスメントの結果に基づく措置は、労働安全衛生規則や特定化学物質障害予防規則等の特別規則に規定がある場合、当該規則に基づく措置を講じることが必要。

※3:法令に規定がない場合、結果を踏まえた事業者の判断により必要な措置を講じることが努力義務である。

※4:リスクアセスメントの具体的な実施方法の例が、指針(化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針(平成27年9月18日付け指針公示第3号))に示されている。

日化協では、改正安衛法に基づくリスクアセスメントの実施に活用できる、作業者リスクアセスメント支援ツール「BIGDr.Worker」を開発した。

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2.2 事業者の対応

事業者は、施行日(平成28年6月1日)以降、下記に該当する場合、リスクアセスメントを実施することが求められています(法律上の実施義務)。

  1. 対象物を原材料などとして新規に採用したり、変更したりするとき
  2. 対象物を製造し、または取り扱う業務の作業の方法や作業手順を新規に採用したり変更したりするとき
  3. 前の2つに掲げるもののほか、対象物による危険性または有害性などについて変化が生じたり、生じるおそれがあったりするとき(新たな危険有害性の情報が、SDSなどにより提供された場合など)

なお、施行日以降、下記について実施することが求められています(指針による努力義務)。

  1. 労働災害発生時(過去のリスクアセスメントに問題があるとき)
  2. 過去のリスクアセスメント実施以降、機械設備などの経年劣化、労働者の知識経験などリスクの状況に変化があったとき
  3. 過去にリスクアセスメントを実施したことがないとき(施行日前から取り扱っている物質を、施行 日前と同様の作業方法で取り扱う場合で、過去にリスクアセスメントを実施したことがない、または実施結果が確認できない場合)

また、下表に示す担当者を任命すること等によって実施体制を整え、リスクアセスメント及びリスク低減措置を確実に実施しましょう。実施体制を整える際に、安全衛生委員会などの活用などを通じ、労働者を参画させることが重要です。

詳細はこちら。

なお、事業者はリスクアセスメントの結果を、下記の方法などで労働者に周知することが求められています。

  1. 周知事項
    1. 対象物の名称
    2. 対象業務の内容
    3. リスクアセスメントの結果(特定した危険性または有害性、見積もったリスク)
    4. 実施するリスク低減措置の内容
  2. 周知の方法は以下のいずれかによります。(SDSを労働者に周知する方法と同様です。)
    1. 作業場に常時掲示、または備え付け
    2. 書面を労働者に交付
    3. 電子媒体で記録し、作業場に常時確認可能な機器(パソコン末端など)を設置
  3. 法第59条第1項に基づく雇入れ時の教育と同条第2項に基づく作業変更時の教育において、上記の周知事項を含めるものとします。
リスクアセスメントの対象の業務が継続し、上記の労働者への周知などを行っている間は、それらの周知事項を記録し、保存しておきましょう。
(引用:化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針(平成27年9月18日付け指針公示第3号))

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3. リスクアセスメント

3.1 リスクアセスメントの概要

改正安衛法におけるリスクアセスメントとは化学物質やその製剤の持つ危険性や有害性を特定し、それによる労働者への危険または健康障害を生じるおそれの程度(リスク)を見積もり、リスクの低減対策を検討する一連の流れをいいます。

リスクアセスメントの手順は、以下のとおりです。

ステップ1からステップ3までを安衛法ではリスクアセスメントとしており、今回の改正により義務付けられました。

リスク低減措置には、例えば設備や機器の改良・導入、作業手順の改善、立ち入り禁止措置、マニュアルの整備、保護具の着用などがあり、これらの中から優先順位をつけてリスク低減措置を実施する努力義務が課せられています。(ステップ4)

さらに、リスクアセスメントの結果については、従業員に周知することが義務付けられており(ステップ5)、周知内容は別途記録のうえ保存しておくことが望ましい。詳細はこちら。

危険性・有害性のリスクアセスメント

改正安衛法では、危険性(フィジカルリスク:化学物質の引火性、自己発火性、水反応性などによる発火、爆発など)及び有害性(ヒト毒性:急性毒性や発がん性などを有する化学物質のばく露による健康影響)の両方に対し、リスクアセスメントを実施することが求められています。

リスクアセスメントを実施するにあたり、SDSに記載されているGHSの分類結果(第2項「危険有害性の要約」)、日本産業衛生学会の許容濃度や米国産業衛生専門家会議(ACGIH)のTLV-TWA等のばく露限界の値(第8項「ばく露防止及び保護措置」)などから危険有害性に関する情報を収集し、危険性及び有害性を特定します。

次に、収集した情報をもとに、下表のような方法を用いてリスクを見積もります。事業者が自社に最も適した方法を選択して採用してください。

  1. 危険や健康障害を生じる発生可能性とその重篤度を考慮する方法調査対象物が労働者に危険を及ぼし、又は健康障害を生ずるおそれの程度(発生可能性)及び当該危険又は健康障害の程度(重篤度)を考慮する方法
      【危険性/有害性】
      • マトリクス法
      • 数値化法
      • 枝分かれ図を用いた方法
      • コントロール・バンディング(評価項目をいくつかのバンドに分け、簡単なマトリックスを用いてリスク評価を行う手法の総称)
      【危険性】
      • 災害のシナリオから見積もる方法
  2. 労働者が調査対象物にさらされる程度(ばく露濃度等)及び当該調査対象物の有害性の程度(許容濃度等)を考慮する方法
      【有害性】
      • 労働者へのばく露濃度を測定し、当該物質の許容濃度等と比較する方法(実測値による方法)
      • 労働者へのばく露濃度を推定し、当該物質の許容濃度等と比較する方法(BIGDr.Workerなどが該当)
  3. その他
      【危険性/有害性】
      • 特別則(安衛法に基づく化学物質等に関する個別の規則)の対象物質(特定化学物質、有機溶剤など)については、特別則に定める具体的な措置の状況を確認する方法
      • 安衛令別表1に定める危険物および同等のGHS分類による危険性のある物質について、安衛則第四章などの規定を確認する方法

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3.2 リスクアセスメント支援ツールの紹介

現在、リスクアセスメントの実施を支援するためのツールが数多く開発されています。ここでは、リスクアセスメントの流れに沿って代表的なリスクアセスメント支援ツールを紹介します。

    【ステップ1】化学物質などによる危険性または有害性の特定
    • GHS対応モデルラベル・モデルSDS情報(厚生労働省「職場のあんぜんサイト」)
      GHS及び安衛法第57条の2に基づく通知対象外物質のモデルSDS情報が掲載されており、GHS区分情報、許容濃度などの情報が収集できる。
    • 化学物質総合情報提供システム「CHRIP」(製品評価技術基盤機構)
      化学物質に関する国内外の法規制、有害性やリスク評価等に関する情報を提供しているデータベース。
    • 有害性情報DBポータル(日本化学工業協会「BIGDr」)
      有害性情報に関する主要な国内外のDB、情報源にリンクされており、横串に一括検索可能なツール。
    【ステップ2】特定された危険性または有害性によるリスクの見積り
      【有害性に関するリスク評価支援ツール】
      • CREATE-SIMPLE(厚生労働省「職場のあんぜんサイト」)
        厚生労働省が開発した、大量(数kL、数トン)の化学物質取扱事業者から極少量(数ml、数g)の化学物質を取扱う事業者まで、 業種を問わず幅広い事業者が使用可能な簡易なリスクアセスメント支援ツール。
        コントロール・バンディングでは考慮していない作業条件(換気や作業時間、作業頻度など)の効果も反映。 また、吸入ばく露、経皮ばく露、危険性(爆発火災等)のリスクの見積を同時に可能。
      • コントロール・バンディング(厚生労働省「職場のあんぜんサイト」)
        ILOが、開発途上国の中小企業を対象に、有害性のある化学物質から労働者の健康を保護するために、コントロール・バンディング(評価項目をいくつかのバンドに分け、簡単なマトリックスを用いてリスク評価を行う手法の総称)を取り入れて開発した化学物質の管理手法。
      • BIGDr.Worker(日本化学工業協会「BIGDr」)
        日化協が提供している作業者リスクアセスメントツール。欧州化学物質生態毒性・毒性センター(ECETOC)の協力のもと、日本語環境でECETOC TRAの活用を可能とした。
      • ECETOC TRA Tool(ECETOC)
        ECETOCが開発した、REACH登録時のリスクアセスメントの標準ツール。作業者だけではなく、消費者や環境についてもリスクアセスメントが可能。
        詳細、ツールのダウンロードはこちら
        なお、資料集に含まれる以下の資料でも、ECETOC TRAについて解説している。
        • ECETOC TRAによるリスク評価の進め方 【登録ユーザー限定】
      【危険性に関するリスク評価支援ツール】
      • スクリーニング支援ツール(厚生労働省「職場のあんぜんサイト」)
        危険性に特化した、みずほ情報総研株式会社(現 みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社)が厚生労働省委託業務の一環で開発したチェックフロー形式の簡易なリスクアセスメント手法。危険源ごとに災害事例を併せて提供し、災害に至るシナリオ作成を支援。
      • 化学物質の危険性初期リスク評価ツール(日本化学工業協会)
        チェックリスト方式での危険性に特化した、初期リスクアセスメントツール。安衛則第四章などの規定を確認する方法に対応。併せて保安4法の関連項目もオプションとして用意されている。
      • プロセスプラントのプロセス災害防止のためのリスクアセスメント等の進め方(労働安全衛生総合研究所)
        プロセスプラントにおけるプロセス災害(漏洩・火災・爆発・破裂など)の防止を目的としたリスクアセスメント等の進め方を段階的にまとめられている。

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3.3 有害性リスクアセスメント支援ツールの説明

これまで、簡易なリスクアセスメント支援ツールとして厚生労働省からコントロール・バンディングが公開されています。 しかし、このツールをを用いたリスクアセスメントでは、詳細な作業環境を反映させることができないため、過大評価になる傾向が指摘されており、作業環境の詳細設定が可能で、精緻なリスクアセスメントを行うためのツールが求められてきました。 そこで、日化協では数理モデル(ECETOC TRAツール)を日本語環境で用いることを基本方針とした、精緻なリスクアセスメントを可能とする、リスクアセスメント支援ツールBIGDr Workerを開発しました。

BIGDr.Worker【登録ユーザー限定】

改正安衛法に対応した作業者リスクアセスメントをより簡便かつ正確に次っすすることを目指して、日化協が開発した最新のツール。前身のGSSMaker Worker Toolを全面的に改良し、多くの機能を追加しました。

  • 初心者でも簡単に操作可能な、シンプルかつユーザーフレンドリーな操作画面。
    必須入力項目は、物理化学的性状2種類、有害性参照値(許容濃度等)1種類に絞っているため簡易な入力を実現。
    さらに、より詳細な作業環境の条件を設定することにより精緻なシミュレーションが可能。
  • 混合物のリスクアセスメントも可能。
    同じ操作画面で、単一物質だけではなく混合物のリスクアセスメントの実施も可能。
  • リード物質自動選定ツールLeadSelector内蔵。
    多成分の複雑な混合物のリスクアセスメントをサポートするため、リード物質を自動的に選定するツールを内蔵しており、より高度なリスクアセスメントを実施したいユーザーにも対応。

保護具仕様等の管理措置を変更した場合のリスクアセスメント結果を比較することで、作業環境改善のための対策の有効性の見積りが可能です。
また、リスクアセスメント結果は、レポート形式で出力することができますので、作業者への周知のための掲示や、文書の記録・保管にも活用できます。

詳細、ツールのダウンロードはこちら。

(参考)GSSMaker Worker Tool【登録ユーザー限定】

日化協が開発した、リスクアセスメントから安全性要約書(GSS)の作成までを支援する「GSSMaker」の作業者に対するリスクアセスメントに対するリスクアセスメントに特化したツール。

BIGDr.Worker同様、数理モデル(ECETOC TRAツール)を日本語で用いるため、コントロール・バンディングよりも詳細な条件(ばく露シナリオなど)を設定することができる。なお、GSSMakerは作業者だけではなく、消費者や環境に対するリスクアセスメントも可能である。

GSSMaker Worker Toolは、BIGDr.Workerの前身のツールである。作業者リスクアセスメントを実施するためのツールであるが、GSSMaker Worker Toolで行う作業は、BIGDr.Workerを用いて行うことができるので、安衛法対応リスク評価支援ツールとしての役割は終えた。なお、当面、ツールのサポートは継続する。

詳細、ツールの入手方法はこちら。

「GSSMaker Worker Toolは、利便性等を見直して再編し、BIGDr.Workerとして公開しております(GSSMaker Worke Toolの機能は、すべてBIGDr.Workerに引き継がれております)。
そのため現在ツールの配布は終了させていただいておりますが、当面ツールのサポートは継続しておりますので、必要な方は別途ヘルプデスクにお問合せください。」

ECETOC TRA

欧州化学物質生態毒性・毒性センターが開発した、REACH登録時のリスクアセスメントの標準ツール。GSSMakerは、作業者だけでなく、消費者や環境についてもリスクアセスメンとを実施することが可能で、ECETOC TRAを日本語環境で使用できるように、ECETOCの協力のもと、開発しました。

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3.4 リスクアセスメントの実践

BIGDr.Workerを用いたリスクアセスメント(詳細はこちら)

【ステップ1】化学物質などによる有害性の特定

評価したい物質(または混合物)の物理化学的性状、有害性参照値(許容濃度など)の情報をSDSや下記などから収集し、BIGDr.Workerに入力します。

  • GHS対応モデルラベル・モデルSDS情報(厚生労働省「職場のあんぜんサイト」)
  • 化学物質総合情報提供システム「CHRIP」(製品評価技術基盤機構)
  • 有害性情報DBポータル(日本化学工業協会「BIGDr」)

混合物の場合、各成分の含有率をBIGDr.Workerに入力することで混合物のリスクアセスメントが可能です。

【ステップ2】特定された有害性によるリスクの見積り

プロセスシナリオ(どのような作業やプロセスで化学物質を取り扱うかの情報)や作業期間、保護具の着用の有無などの見積りの条件を、BIGDr.Workerに予め用意されている選択肢から適しているものを選択し、実行ボタンを押すことで自動的にRCR(リスク判定比)が計算され、リスクが見積もれます(RCRが1以上の場合に「リスク懸念が高い」と判断されます)。

    RCR = ばく露量 / 許容濃度(またはDNEL)
    • RCR ≥ 1の場合、リスクが高い(リスク懸念は管理されていない)
    • RCR < 1の場合、リスクが低い(リスクは管理されている)
【ステップ3】リスクの見積りに基づくリスク低減措置の内容の検討

RCRが1以上の場合、作業プロセスの見直し、保護具等の着用、作業期間の短縮など条件を見直し、RCRが1を下回るまで検討します(見積り条件を変更し、リスクを再度見積もります)。

リスクの見積り条件を変更した場合、変更内容を事業場の状況などを踏まえリスク低減措置(設備や機器の改良・導入、作業手順の改善、立ち入り禁止措置、マニュアルの整備、保護具の着用など)の導入が可能かどうか検討し、優先順位を決定のうえ実施します。

RCRが1を下回っている場合(リスクが管理されている場合)であっても、機器等の経年劣化などにより、思わぬリスクが生じる可能性があるため、好ましくは改善点がないかどうかを検討します。

【ステップ4】リスク低減措置の実施

上述の【ステップ3】で検討したリスク低減措置を、優先順位の高いものからRCRが1を下回るまで実施します。

【ステップ5】

BIGDr.Workerには、結果を作業者に周知する機能は搭載しておりません。周知は、事業者の責任で行ってください。なお、BIGDr.Workerには結果をシートに出力する機能が用意されています。出力されたシートをもとに労働者への周知に役立てるとともに、周知内容やリスクアセスメントの内容を記録し、保管します。

その他の支援ツールを用いたリスクアセスメント

詳細はこちら【作成中】

(参考)GSSMaker Worker Toolを用いたリスクアセスメント【登録ユーザー限定】

GSSMaker Worker Toolは、BIGDr.Workerの前身のツールである。作業者リスクアセスメントを実施するためのツールであるが、GSSMaker Worker Toolで行う作業は、BIGDr.Workerを用いて行うことができるので、安衛法対応リスク評価支援ツールとしての役割は終えた。なお、当面、ツールのサポートは継続する。

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★☆★セミナーのお知らせ★☆★

【終了】2022年度リスクアセスメントセミナー(実践編)

日本化学工業協会では、改正安衛法で義務付けられた化学物質の作業者リスクアセスメントに対応した 実践的なリスクアセスメント手法をご理解いただくためのセミナーを企画致しました。 この機会に是非ご参加いただきますようお願い致します。

日時
2022年9月30日(金)13:15-16:30
内容
第1講義: 簡易測定法(検知管、リアルタイムモニター)
第2講義: 労働衛生関係法令の改正と対応
詳細
https://www.nikkakyo.org/news/page/9677

【終了】2022年度リスクアセスメントセミナー(初級編)

日本化学工業協会では、改正安衛法で義務付けられた化学物質の作業者リスクアセスメントに対応した 実践的なリスクアセスメント手法をご理解いただくためのセミナーを企画致しました。 この機会に是非ご参加いただきますようお願い致します。

日時
2022年7月29日(金)13:15-16:30
内容
第1講義: ラベル、SDS、 GHSと関連法令
第2講義: 作業者安全(暴露評価、リスク評価法、評価ツール)
詳細
https://www.nikkakyo.org/news/page/9585

【終了】2021年度リスクアセスメントセミナー(実践編)

日本化学工業協会では、改正安衛法で義務付けられた化学物質の作業者リスクアセスメントに対応した実践的なリスクアセスメント手法を ご理解いただくためのセミナーを企画致しました。今年度は現場作業に即した講義を設定しました。この機会に是非ご参加いただきますようお願い致します。

日時
2021年10月1日(金)13:15-16:30
内容
第1講義: 簡易測定法(検知管、リアルタイムモニター)
第2講義: 化学物質ばく露防護のための労働衛生保護具を学ぶ(呼吸用保護具、化学防護手袋等)
詳細
https://www.nikkakyo.org/news/page/8963

【終了】2021年度リスクアセスメントセミナー(初級編)

日時
2021年7月30日(金)13:15-16:30
詳細
https://www.nikkakyo.org/news/page/8925

【終了】2020年度リスクアセスメントセミナー(実践編)

日時
2020年12月23日(水)13:15-16:30
詳細
https://www.nikkakyo.org/news/page/8474

【終了】2020年度リスクアセスメントセミナー(初級編)

日時
2020年10月23日(金)13:15-16:30
詳細
https://www.nikkakyo.org/news/page/8363

【終了】2019年度改正安衛法対応リスクアセスメントセミナー(大阪開催)

日本化学工業協会では、改正安衛法で義務付けられた化学物質の作業者リスクアセスメントに対応した実践的なリスクアセスメント手法をご理解いただくためのセミナーを企画致しました。この機会に是非ご参加いただきますようお願い致します。

日時
2019年11月27日(水) 13:15-16:45 (受付開始 12:45~)
場所
大阪科学技術センター 403 会議室
地図のURL:http://www.ostec.or.jp/access.html
地下鉄四ツ橋線「本町」下車3分 地下鉄御堂筋線「本町」下車7分
プログラム
13:15~14:45 講義1 ラベル、SDS、 GHSと関連法令
        日本化学工業協会  高崎 直子
15:00~16:45 講義2 作業者安全(ばく露評価、リスク評価法、評価ツール)
        日本化学工業協会  梅田 真一
注)本セミナーは、8月23日に東京で開催した「安衛法対応リスクアセスメントセミナー」と同じ内容です。
受講料
8,000円 (当日会場での現金支払い)
参加登録締め切り
11月20日(水)
参加形態
会場での聴講のみ
対象者
化学物質のリスクアセスメントを行う業務に従事している責任者、担当者など。
定員
50名程度(定員になり次第締め切ります。)
詳細・申し込み
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.nikkakyo.org/news/page/7894
申し込みは以下の申し込みフォームからお願いします。
https://chemrisk.org/contents/code/form20191127

【終了】2019年度リスクアセスメントセミナー

日時
2019年10月18日(金)13:15-16:30
詳細
https://www.nikkakyo.org/news/page/7833

【終了】2019年度 改正安衛法対応リスクアセスメントセミナー

日時
2019年8月23日(金)13:15-16:30
詳細
https://www.nikkakyo.org/news/page/7740

【終了】2018年度第1回安衛法対応リスクアセスメントセミナーは終了しました。

 会告PDFファイル

【終了】2018年度第2回(大阪開催)は終了しました。

第2回セミナーのPDFファイルはこちらです。
第2回安衛法対応リスクアセスメントセミナー

日本化学工業協会では、改正安衛法で義務付けられた化学物質の作業者リスクアセスメントに対応した実践的なリスクアセスメント手法をご理解いただくためのセミナーを企画致しました。この機会に是非ご参加いただきますようお願い致します。

  • 安衛法に対応した化学品管理に必要な知識を学ぶ。
  • 化学物質の作業者安全リスクアセスメントについて学ぶ。
  • リスク評価法、および、リスク評価ツールについて知る。

日時
11月6日(火) 13:15-16:55
場所
大阪科学技術センター403会議室
http://www.ostec.or.jp/data/access.html
受講料
8000円(当日会場での現金支払い)
参加登録締め切り
10月31日(水)
参加形態
会場での聴講のみ
対象者
化学物質のリスクアセスメントを行う業務に従事している責任者、担当者など。
定員
50名程度(定員になり次第締め切ります。)
(申し込み)
以下の申し込みフォームからお願いします。
https://chemrisk.org/contents/code/form20181106
お問い合わせ先
一般社団法人 日本化学工業協会
ケミカルリスクフォーラム事務局
 電話:03-3297-2567
 E-mail:seminarentry@jcia-net.or.jp

【参考】中災防「教育、セミナー・研修会」

参考情報として、中災防の化学物質管理に関するセミナーを紹介いたします。
https://www.jisha.or.jp/seminar/chemicals/

【終了】ケミカルリスクフォーラム導入編

下記ご案内をご確認ください(PDF版)。

2018年2月23日
「ケミカルリスクフォーラム導入編」開催のご案内
~ライブ配信実施~
                                          日化協化学品管理部
		 		 		 		 		 		                         
 拝啓 平素は弊協会の活動に対しご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
弊協会では、化学品管理の実務者の養成講座として、2008年より「ケミカルリスクフォーラム」を運営し、
リスク管理のための広範な知識や技術の習得の場を提供してまいりました。
今回、ケミカルリスクフォーラムの一環として、各企業における化学物質管理業務の新任者向けの教育、
および化学物質管理業務に新たに取り組もうと意図されている企業の方々に、
化学物質管理に関する基礎知識を身につけて頂く場として「ケミカルリスクフォーラム導入編」セミナー(無料)を企画いたしました。

 これまでケミカルリスクフォーラムを受講されていない方にとって、本編の様子を知るよい機会となります。
ちなみに、本編は半日の講義を10回のシリーズで開催しております。
本セミナー開催にあたり、より多くの方々に受講頂けますよう、会場開催と同時にインターネットによるライブ配信を行う予定です。
本セミナーは非会員企業の方も無料で参加できます。
貴社、貴団体からのご参加をお待ちしております。
                          敬具

      記

1.		 導入編の開催
開催日		 : 2018年3月19日(月)
時間 		 : 13:00 ~ 17:10 (12:30開場)
場所 		 : 日化協会議室(住友六甲ビル2階ABC会議室、東京都中央区新川1-4-1)
参加費		 : 無料
申込締切		 : 2017年3月15日(木)
会場定員		 : 80名、先着順

2.		 研修概要 (新任者向けの内容となっています)
(1)		 化学物質管理入門
(2)		 リスク評価手法と管理の概要
(3)		 化学物質のリスク評価と管理の実践
(4)		 化学物質管理に関連する法規制 

注) ライブ配信は映像音声とも双方向ではございません。
受信側からはご質問等はできないことをご了承ください

3.		 お申込み方法 :
以下の、メール用お申込みテキストをコピーして頂き、メール本文に貼り付けて、必要事項をご入力の上、メールにて送信願います。
折り返し、「参加証」をお送りいたします。
※ 返信には、お時間を頂く場合がございますので、ご了承ください。
※ 参加希望者お一人につき、1通でお申し込みください。

- - - - - - -
セミナー名:ケミカルリスクフォーラム導入編

参加の方法 : 会場・WEB(会場・WEBのどちらかを削除してください)
氏名(ふりがな):
勤務先名:
所属部署:
電話番号:
日化協の会員・非会員(会員・非会員どちらかを削除してください)
- - - - - - - 
申し込み専用アドレス : f-seminarentry@jcia-net.or.jp 

4. ライブ配信の推奨視聴環境につきまして :
インターネットでライブ配信をご視聴頂く場合は、ご使用されるパソコンの視聴環境をご確認のうえお申し込みください。
(以下の視聴環境以外の場合にはご視聴できない可能性がございます。)

【ライブ配信の推奨視聴環境】

OS: Windows 7以上
    Mac OS X 10.6以上
ブラウザ: Microsoft Edge
Internet Explorer 最新版
Google Chrome 最新版
Firefox 最新版
プラグイン: Adobe Flash Player 最新版
接続回線:  LAN接続 回線速度2Mbps以上


 <お問合せ先>
一般社団法人 日本化学工業協会  
ケミカルリスクフォーラム事務局 / 御子柴

Tel 03-3297-2567 


以上

【終了】リスクアセスメントセミナー
- BIGDr.Workerを用いた混合物のリスク評価法 -

日本化学工業協会では、改正安衛法で義務付けられた化学物質に対する作業者リスクアセスメントに対応した実践的なリスク評価手法を解説するセミナーを開催しております。このような中、混合物を対象としたリスク評価法に対するご要望が高く、この度、簡単なリスク評価ツールを使用した混合物のリスク評価法を解説するセミナーを企画しました。
この機会に是非ご参加いただきますようお願い致します。

主催: 一般社団法人 日本化学工業協会
共催: 関西化学工業協会、化成品工業協会

2018年 2月 19日(月) (受付)13:00  (講演)13:30 開始
住友六甲ビル 2階 ABC会議室

締め切り: 2018年2月15日

一般: 8,000円/人
主催、共催協会会員: 2,000円/人
※ 申し込み後、キャンセルはできません。

対象・募集人数
  • 化学物質のリスクアセスメントを行う業務に従事している責任者、担当者など
  • 80名程度(定員)
    定員になり次第締め切ります。
お申し込み

本セミナーは終了致しました。

申し込みはEメールにて受け付けております(宛先:seminarentry@jcia-net.or.jp)。
以下の項目をもれなくご記入の上、お送りください。

  1. 申し込みセミナー名(例:リスクアセスメントセミナー)
  2. 氏名(振り仮名)
  3. 会員/非会員の別(会員の場合、所属工業会の名称も記載する)
    各ホームページの会員企業一覧( 日化協  関化協  化成協 )で調べた上、ご記入ください。
    ※ 会員料金の適用対象となるのは、主催(日化協)、共催(関化協、化成協)の工業協会の直接の会員企業です。
  4. 勤務先会社名
  5. 勤務先所属
  6. 郵便番号、勤務先住所
  7. 電話番号

セミナー事務局がメールを受理しましたら、申し込み者へ受領確認のメールを返信いたします。
受領確認メールは参加証を兼ねていますので、セミナー当日ご持参ください。

プログラム
時間割 プログラム 内容 講師(敬称略)
13:30~14:00 講義1:
化学物質のリスク評価概論
  • リスク評価概論
  • 作業者リスク評価
  • 御子柴 尚
14:00~14:30 講義2:
リスク評価法/ツールの使用法
  • ECETOC TRA法
  • BIGDr説明
  • BIGDr.Worker使い方説明
  • 御子柴 尚
14:30~15:00 講義3:
混合物のリスク評価法概説
  • 混合物のリスク評価方法
  • リード物質を選定する方法
  • 田所 敬章
(休憩)
15:15~15:45 講義4:
混合物のリスク評価法概説
  • GHS法による混合物リスク評価手法
  • 田所 敬章
15:45~16:45 講義5:
実例紹介
  • BIGDr.Workerによるリスク評価(塗料を例に)
  • LeadSelectorを使った事例紹介
  • 田所 敬章
16:45~17:00 質疑応答
詳細
詳細は、PDFファイルをご確認ください。

2017年度の改正安衛法対応リスクアセスメントセミナー

すべてのセミナーは終了しました。

本セミナーは、厚生労働省の後援事業です。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000106363.html

2017年度のセミナー予定はこちらです。
改正安衛法対応リスクアセスメントセミナー

各回の会告PDFファイルはこちらです。

  • 第1回(東京) 2017年6月9日(金)
  • 第2回(大阪) 2017年6月16日(金)
  • 第3回(東京) 2017年7月21日(金)
  • 第4回(大阪) 2017年10月4日(水)
  • 第5回(東京) 2017年11月22日(水)

日本化学工業協会では、改正安衛法で義務付けられた化学物質に対する作業者リスクアセスメントに対応して、改正安衛法の概要と、実践的なリスクアセスメント手法をご理解いただくためのセミナーを企画致しました。

  • 2016年6月1日施行された改正安衛法についての概要、対応すべき事項を学ぶ。
  • 化学物質の適切な管理について、基本的な考え方を理解する。
  • リスクアセスメントの実際の方法を学び、有用な支援ツールの使い方をマスターする。

対象・募集人数
  • 化学物質のリスクアセスメントを行う業務に従事している責任者、担当者など
  • 80名程度(定員)
    定員になり次第締め切ります。

2016年度の改正安衛法対応リスクアセスメントセミナー

セミナーの様子は、こちらに掲載しております。
https://www.nikkakyo.org/contents_type03/5079
会告PDFファイル
第1回   第2回   第3回   第4回   第5回   第6回   第7回   第8回   第9回   第10回   第11回
プログラム
以下は第1回のプログラムです。詳細は、回によって異なりますので、上の会告PDFファイルをご確認ください。
時間割 プログラム 内容 講師(敬称略)
10:30~11:30 講義1:
化学物質の管理と改正安衛法
  • 化学物質の管理
    バリューチェーン全体でのリスク管理の重要性
  • 改正安衛法の概要と実施する項目
  • 化学物質の管理の基礎(GHS分類ラベルとSDS)
  • 日本化学工業協会 御子柴 尚
  • みずほ情報総研(株) 貴志 孝洋
11:30~12:00 講義2:
改正安衛法でのリスクアセスメント
  • リスクアセスメント概論
  • 危険性/有害性のリスクアセスメント
  • 貴志 孝洋
(食事休憩)
13:00~14:15 講義3:
「危険性」のリスクアセスメント
  • スクリーニング支援ツールのご紹介
  • 火災・爆発防止のためのリスクアセスメントツール
  • 貴志 孝洋
  • 労働安全衛生総合研究所 島田 行恭
14:15~15:15 講義4:
「有害性」のリスクアセスメント
  • 作業現場を実測する方法
  • コントロールバンディング法
  • TRA法
  • 化学物質評価研究機構 講師
  • 御子柴 尚
(休憩)
15:25~16:45 講義5:
「有害性」リスクアセスメント支援ツールの使い方
  • BIGDr概説(使い方、PC画面を用いた説明)
  • 評価ツールBIGDr.Workerの使い方
  • 貴志 孝洋
  • 御子柴 尚
16:45~17:00 質疑応答